「スペースダンディ」
「スペースダンディ」#16に出演しました。
結構…
おそらく…
無理くり?
いやいや、愛ととろう!!!
的な…出演です。

事の始まりは、ポケモンのスタジオでオーキド博士、ナレーション役の石塚運昇氏の発言から…
「めぐちゃん、知ってる?なべしん(監督のあだな)達が、また何か作るらしいんだ。」
「何の話で?」
「あれ?聞いてない?おっかしいなあ…、いやあ、まあ俺…出てるんだけど…
 あれ?知らなかった?」

この「なべしん達」という言葉の持つ意味は、脚本家の信本さん、音楽の菅野さん
当時はサンライズの人だったMさん、などなどなどなどいわゆる
かつて、「カウボーイビバップ」という最高傑作を作ったチームを表します。

「いつかまたこんな番組が出来たらいいですね」やら
「また是非」とか
先の見えない、予定のない、または心もない、業界挨拶は数知れない
んが、そんな言葉を使うメンツじゃない…。
ダラダラと真剣に、いや真剣にダラダラと…(どっちでもいいか)作品を作る人たち。

そういえば、ビバップのBlu-ray BOX発売のイベントで
「今、ビバップメンバーでまた何かやりたいねってぼちぼち集まり始めてるんですよ」
なんて、司会兼脚本の佐藤君が言っていた…っけ。

これか?
これのことなのか?

紙風船がしぼむごとく、なんだか勝手に
シューーーーっと落ち込んでいった。

運升さんは悪くない(と…思う)だけど、
フォローしようと、傷口に塩をぬるように、新番組の話を一生懸命話してくれた。
「あれ?おっかしいなあ、めぐちゃん知らないんだ…、あれ?なんでだろう
 ああ、でも、めぐちゃんがやりそうな役…ないかもなあ~」
「私、しゃべりさえすれば、ゴミ箱だってやりますけど…」
「ああ、うん、なべしんに言っとくよ!めぐちゃん出せって!!」

シューーーーーーーーーっ

その週が開けて
アンパンマンの出番があった。
「おはようございます」が飛び交う、さわやかなスタジオロビーで
出会いがしら

こむすびまん林原(フェイ)「聞いた?」
チーズ山寺(スパイク)「ああ、聞いた」
挨拶はそれだけ…。
もちろん休憩時間はその話で勝手に盛り上がった。

なんだよ、チクショー
そして自分の中に愛情が、憎悪に変わっていく恐ろしい感情も垣間見た。
役を作れ!とか、絶対出せ!とか、そんなんじゃなくて
知らなかったのが妙に寂しかった。

でも、言ったら、「だせだせ」言うと思われたのかな。
まあ、確かに言いそうだしな…。私たち。
「なんでもやる」とか言うな…
「ゴミ箱」とか運升さんに言ったしな…。
作品には作品の色があって、そういうのちゃんと作る人たちだから
「今回」はお外でしょうがないか…。と心を鎮める大人になろうとした。
でも、ビバップメンバーが誰も出てないなら、あきらめもつくんだけど、
石塚氏(ジェット)だけが参加していることが解せず、勝手にもやもやしてました。

そして
ポケモンにて、石塚氏(ジェット)はあれこれその新番組の話を
親切に、とても親切に教えてくださいました。
いっそ忘れたいのに…。(恋愛か!?)

んで、とある飲み会で(人は沢山)
プロデューサーのMさんに会った。会ってしまった。
触れないのもちょっと空々しいなあと思い、
「運升さんに、聞きましたよ、楽しそうな番組やってるそうじゃないですかあ」
冗談のつもりが、相手をビビらせてしまった。
「お、俺は、なべしんに山さんや林原さん出せって言ってるんだよっっっ」アフアフ
「声優はチームじゃないんだああああああああああ」
「いや、そんな、だから、あははははははは」

やばい、心にストッパーが効かない。
なんか、元彼に「うまくいってるの~?その後、あのかわいこちゃん(死語)とは~?」
と脅しているみたいな図になってしまった。
飲み会自体は楽しく終了。
あああ、大人気ない、大人気ない…、と多少反省。

そこから少々月日は流れ…
いよいよその新番組のオンエアーがはじまり
こともあろうか、偶然1話を、まさに偶然見てしまった。
「あれ?これって、もしかして…」

へええええ
ふううううううん

もう忘れたいのに…
見ちゃった、再燃!!!

の次の週
ものすごーーーーーーーーーく、大きくて広い人間ドックにて
また
プロデューサーのMさんを見つけた。
まさか同じ日に同じ時間にココにいるなんて…。
あまりにおもしろい「偶然」に、そっと近づいて、後ろから声をかけてみた。
「おはようごいます、運升さんから色~いろ聞いてますよ~」
「うっ、うわあああ!」「怖っ」
「会社の健康診断ですか?私は個人で…」
「な…なんでいるの?」
「だから…健康診断ですって」
「すごいなあ、引き寄せるよねえ、まさか、こんなとこで」
「おかげさまで…」
「いやあ、びっくりした、まさに執念だなあ」
「おかげさまで…」
どすっぴんで、無防備に検査服で短い会話を交わし、それぞれ呼ばれる方へ消えた。

そこからまた時が流れ
いよいよ出演依頼が来た。
なんか、ごり押しすぎるすぎるすぎる感もあり、だいぶ反省した。
抜けがけみたいで悪い気がして、山寺さんにメールで報告した。
「それは良かった、俺からの嫌味言っといて(笑)」と返信。

現場でなべしんや、信本さんや、Mさんと他愛のない会話。うれしい。
山さん、ぐれてたよと伝えるも、「山寺さんも出るよ」と吉報。
ほっとしたし、うれしかった。

願わくば、エドのあおいちゃんも出て欲しいけど、今は歌手活動に専念してるしね。

「スペースダンディ」16話に出演します。
2シーズン目は7月からのようですね。
どうぞ、笑っちゃってください。

一連の行動は、ただあの作品が、メンバーが、好きだって伝えたかっただけなの…
信じて…。(つうか、それが怖いんだよね)

公式HP
http://space-dandy.com/top.html