2005年12月29日に、特別番組として放送『蒼穹のファフナー RIGHT OF LEFT』。放送に先駆けて、12月25日には出演声優陣を招いてのクリスマスイベントが、代々木アニメーション学院秋葉原校イベントスペースで行われた。その時の模様をお伝えしよう!
  イベントは、まずTV版の総集編の上映でスタート。壮大なオーケストラ演奏をBGMに、作中の名シーンや名セリフがよみがえっていく。一騎や総士たちの悲しい運命を思い出して、会場には涙を浮かべるファンの姿も。
そして総集編が終わると、放送を間近に控えた『RIGHT OF LEFT』の初公開映像が上映。新たな『ファフナー』の物語を期待させる出来栄えに、上映後には会場から大きな拍手がおこった。
  そして皆さんお待ちかねの、声優陣によるトークコーナー!
まずは『RIGHT OF LEFT』の主役となる将陵僚役の宮野真守さんと、生駒祐未役の甲斐田裕子さんが登場。続いて、TVシリーズの主役で『RIGHT OF LEFT』にももちろん登場する真壁一騎役の石井真さんと皆城総士役の喜安浩平さんも登場し、大きな拍手で迎えられた。まずは『RIGHT OF LEFT』のアフレコの感想を話してくれた。
 
  宮野さん
「既に26話分が放送された作品だけど、自分の中では新たな作品に挑むつもりで演じました。ただ作品の雰囲気は壊さないように……ということには気を遣いました」

甲斐田さん
「TVシリーズからの役者さんたちとも打ち解けて、緊張することなく演じることができました(笑)。たくさんセリフがあってよかったです(笑)」
喜安さん
「石井くんとはドラマCDなどで一緒だったけど、お父さんやお母さんの役の皆さんもそろったのは久しぶりで、緊張しちゃいました(笑)」

石井さん
「今回はTVシリーズよりも前のお話なので、まだ何も知らない状態の一騎を演じるために、第1話のアフレコをした時の気分で演じました」
 
 
  ここで、作品の主題歌を歌うangelaからのメッセージを紹介。
会場からの希望で、これは喜安さんが読み上げることになった。
「僕たちはフェストゥムなので……」という書き出しに、会場中が爆笑。そして途中には「ここからは喜安さんの手品ショーです」という言葉もあり、またまた爆笑。真面目に(?)作品への応援メッセージもあったけど、最後は「そろそろ同化現象が始まるので失礼します」で締めくくり、最後まで会場を沸かせてくれた。
 
続いては、イベント前にファンから集めたアンケートを元に、出演者への質問コーナー。
「(宮野さんへ)僚を演じるにあたって気を遣ったことは?」
「(喜安さんへ)一騎を演じて得たものはありますか?」
などの真面目な質問がある一方で、
「(甲斐田さんへ)初恋はいつですか?」
「(石井さんへ)昨日のクリスマスイブ、夜8時ごろ池袋にいましたか?」
といった珍問も飛び出した(ちなみに、石井さんは本当に池袋にいたそうです)。
そして最後は、
「12月27日は何の日ですか?」
という喜安さんへの質問。喜安さんは何の日だかピンときたようだけど、これは会場のみなさんに答えてもらいましょう、ということに。答えはもちろん、
「総士の誕生日!」。
ここで会場が暗くなって、ロウソクを立てたバースデーケーキが登場。会場のみんなで「ハッピー・バースデイ・トゥー・ユー♪」を歌うと、喜安さんは総士の声で「みんなありがとう・・・一年ぶりだね・・・・・・ただいま」と、応えてくれた。
 
  最後は『RIGHT OF LEFT』のサイン入りポスターが当たるジャンケン大会。自分のことを「ジャンケンには定評がある(笑)」と言った宮野さんよりも、喜安さんが強すぎてなかなか当選者が決まらない、なんてこともありつつも、合計20人に出演者から直接ポスターが手渡された。
 
  イベントの終わりに、『RIGHT OF LEFT』をこれから見るファンへ向けて、出演者のみなさんからメッセージが送られた。
 
  宮野さん
「生きることへの強い思いが詰まった作品です。見て、何かを感じていただけるとうれしいです」

甲斐田さん
「1時間の中に、たくさんのことが詰まっています。刻々と変わっていくキャラの心情を表現するのに、とても気を遣いました。すばらしい作品になったので、自分も放送が楽しみです」
喜安さん
「一年ぶりにTVアニメでの『ファフナー』に参加しましたが、スタッフの情熱が一年前と変わらず、1時間の中に詰まったすごい量の思いが、台本や画面から伝わってくるようでした。大事につくったつもりですので、ぜひ見てください」

石井さん
「スペシャル番組ができると聞いた時、『ファフナー』という作品のすごさを改めて感じました。一生懸命に生きたくなるような作品になっていると思います。年末に見て、今年の自分を振り返ってみるのもいいんじゃないでしょうか」
 
  『RIGHT OF LEFT』と同じくらい、このクリスマスイベントもファンの心に大事な思い出として残ったはずだ。