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フルバ新聞



─2002年02月27日 更新─
本田透役:堀江由衣さんインタビュー
前向きなところが いちばんの魅力!

―堀江さんは、アニメーションが制作される前から『フルーツバスケット』のファンだったとお聞きしたのですが、堀江さんから見た透の魅力とは、どんなところでしょうか?
Photo 堀江さん(以下略):そうですね。やっぱり前向きなところがすごくいいですよね。前向きで……人を色眼鏡で見ない……っていうことを今風に言うとなんだろう……、そう、先入観に捕らわれて見ない。そういうところがすごくいいなーって思いますね。

―必ずみんなのいいところを見るというか、平等に見ようとしますからね。
 平等に見たうえで、本当にその人のいいところを見つけることができる。なかなかそういうのって出来ないじゃないですか。嫌なところはすごく目に付くんだけど……。そういうところがやっぱりいいな、えらいなって思います。
Photo  あとは透ちゃんが『第一話』で言っていた、めげないっていうところ。つらいことや苦しいことを、「つらいことだ、苦しいことだ」って捉えないところがすごくいいな、と。それはもうあることとして、そのうえでどうやっていこうっていう……やっぱり常に前向き。そういうところが私は好きです。

綾女と美音の素敵な繋がり

―透以外の『フツーツバスケット』のキャラクターのなかで、一番のお気に入りのキャラは誰でしょうか?
 私、綾女さんがずっとすごく好きで(笑)。

Photo ―綾女さんですか!? 綾女さんのどんなところが?
 自分の生活を大事にしているというか、楽しんでるというか、まわりに捕らわれていないところ。まわりの流れや、みんながしているからっていうこととは全然違うところにいるじゃないですか。それがすごくいいなって。

―例えば、その綾女さんが彼氏だったら?
 どうするんだろう(笑)。でも逆にノっちゃえばすごく楽しいかも! でも、そのうち置いて行かれると思います、絶対に。もう付いていけないやっていう時が来そうな気がします(笑)。

―「あやめ」店員の倉前美音ちゃんぐらい、あそこまで綾女ワールドに踏み込まないと……。
Photo  アハハ、メイドさん服とか着ないと……(笑)。でも、そうですねー。美音さんは美音さんで、そのノリの部分ももちろん含めていろんなところをちゃんと受け止めてあげていそうですもんね。アニメのほうの美音さんも、とても良くて……。

―不思議なノリの長ゼリフもありましたが……(笑)。
 そう、不思議なノリ……。でも、心の中で繋がっている感じがすごく良かったです。

Photo 『第二十六話』は 自分にとっても 透にとっても 冒険なお話

―『フルーツバスケット』のなかで一番お好きなエピソードはなんでしょうか?
 好きなお話はいろいろいっぱいあります。その中でも『第二十六話』はかなり心に残る、印象に残るお話になるんだろうなーと思ったんですけれど。最終話あたりのお話というのは、透ちゃんにとっても、私にとってもすごく冒険なお話だったんだろうなって思いますね。 Photo

いつも違うところで感動がある

―例えば私の場合ですと、原作とアニメーションでは、涙腺をググッと刺激されるエピソードが別々のエピソードだったりするんですが、堀江さんはいかがですか?
 私もわりと、どっちも泣くんですけれど(笑)、でも、泣いてしまうエピソードは同じですね。ただ、『フルバ』の場合って、原作でもアニメでもそうなんですけれど、いつも同じところで泣くわけじゃないんですよ。例えば、『第十五話』の紅葉くんのお話だったら、やっぱり泣くのは、あの終わりのほうの語っているシーンなんですけれど、その言葉のひとつひとつのなかで「今日はここ、今日はここ」ってグッとくる言葉が違うんです。それが『フルバ』のすごくおもしろいところであり、何度見ても楽しめるところなのかなって思いますね。

Photo ―分かります。日によって違うところで泣いている自分がいて……。
 そうなんですよねー! あれ、すごく不思議ですよねー。日によって点火ポイントが違うんですよね(笑)。
Photo
女将さんの強烈演技に…!?

Photo ―アフレコ現場でおもしろい出来事やハプニングなどはございましたか?
 いろいろなインタビューで訊かれていろいろ答えてるんですが、私的に一番すごかった出来事というのが、女将さんが出てくる回で、アフレコ中のテストとかラス・テスとかしている最中に、私はどうしても笑ってしまうから、本番のその場面だけ外に出てたんです……(笑)。私のセリフはその場面だけ別録りだったので。

Photo ―女将さん、強烈でしたからねぇ。お子さんのりっちゃんはどうでしたか?
 りっちゃんさんもおかしかったんですけれど、でも、私、セリフが結構多かったから外に出ちゃうわけにもいかなくて(笑)。あと、りっちゃんさんの声は富永みーなさんが演じられていたので、ちょっと緊張もしてました(笑)。それにしてもすごかったですよ、あのおふたりは。やっぱり、なんか親子だなーって(笑)。

監督はコワイ人…?

―大地監督は音響監督もされていますが、監督の印象をお聞かせください。
 私、アフレコのかなり後半まで、ずっと怖かったんですよ。

―アフレコ現場では、大地監督は指示をたくさん出されるほうでしたか?
 そうですね。必要なところだけなんですけれど、そういうときは優しいんですよ。なんか普段の表情というか、雰囲気が怖くて……。「あ、コワイ人なのかな」って思ってました。

―最近はどうですか?
 最近は、後半のほうのお話はすごく大事なところでしたから、そういう意味で怖いなとは思いましたけれど。逆に、普段は怖くなくなりました。話し掛けたら、普通にお話してくださったんで(笑)。しかも、すごくお話がおもしろいし、ノリがお若いんですよね。元々お若いんですけれど、監督。普通に、井川遥さんのお話とかしてくれて……(笑)。

―井川遥って……いったいどういう話を……??
 最近のグラビア・アイドルの話とか(笑)。

パタパタはSOSの合図?

―DVD3巻目の映像特典に入っている『フルバの部屋 その一』で久川綾さんと対談されていたときに、ちょっとお話が出ていたんですけれど、「アフレコ中、手がパタパタしている」というのは……?
 (笑)あー、私、アフレコの時、こう動くんですよ。(と、右手をパタパタ翼のように上下させる)

―それはリズムを取っているのでしょうか?
 取っているのか……もしくは、謎の行動……?(笑) 力が入るところできっと動いちゃうんだと思うんですよね、セリフと共に。「なんとかです!」とか、動きのある「ウォー!」とか言うところで動いているらしくて。本当に昔っからの癖で……。

―透がよく、作品のなかでパタパタパタパタしてますよね。あの姿とイメージが重なるんですが?
 あ、ああいうときにもつられるんですよ! なんかこう、透が頭とか下げてると一緒に頭を下げてたり……。やっぱり動作や表情につられてしまっているんですね。

―わりとアクティブなアフレコなんですね。
 そうなんですよ。隣にいる人を叩いたりしないといいなと思いながら……。恥ずかしー!

―呼吸に合わせてるって感じなんでしょうかねー?
 いっぱいいっぱいのときにしてるのかも(笑)。

―マネージャーさんに対するSOSだったりして。
「助けてー! 助けてー! 今、いっぱいいっぱいだからー!」っていう……。

―それでどうしろと?っていう感じですけれどねー、マネージャーさんにしたら(笑)。
 SOSかぁ、新説ですねー。


―最後に、ファンのみなさまへメッセージをお願いいたします。
 『第6巻』もすごくいいお話がいっぱい入っていました。次の巻もきっとおもしろい話が……って、次、何でしたっけ?

―次は、花島兄弟の電波話ですね。その後、透が病気になる話、綾女のお店訪問の話と続きます。ある意味、ちょっとテイストの違う怪作揃いですねー(笑)。
 次回は、なかなか濃いお話が続きますので、次回もぜひ楽しんでください!

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―どうもありがとうござました。

<BACK NUMBER>
・岡崎律子さんインタビュー(2001/06/20付)
・岡崎律子さんインストアイベント(2001/08/14付)
・岡崎律子さん直筆メッセージペーパー(2001/08/28付)
・林明美さんインタビュー(2001/10/02付)
・フルバの部屋その一(2001/11/16付)
・カッチンワイプギャラリーその一(2001/12/25付)
・フルバの部屋その二(2002/01/21付)


 
 
(C)高屋奈月/白泉社・テレビ東京・NAS・フルバ製作委員会

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