2006年5月28日(日)、お台場のZepp Tokyoでスターチャイルドの人気アニメ・人気声優・人気アーティストが勢ぞろいするイベント「すたちゃまにあ全員集合!! 春の公開録音」が開催された。当日は、豪華声優陣による、ここでしか聞けないマル秘トークが炸裂する第1部と、第2部のライブステージで構成。第1部のトップバッターは絶賛放送中の「ひまわりっ!」だ。
 
まずは、司会進行を務めるニッポン放送アナウンサーの吉田尚記さんが登場。そして「ひまわりっ!」の作品とキャラ紹介の映像上映されると、いよいよ、あざみ役の白石涼子さん、ゆすら役の中田あすみさん、ヒメジ役の吉田真弓さん、つきよ姫役の大竹裕子さんがステージに姿を現わす。
ここで会場には、残念ながらイベントに参加できなかったひまわり役の松本華奈さん、しきみ役の平野綾さんからのビデオメッセージが流された。
松本 「みなさん盛り上がってますかー! 会場に行けなくてごめんなさい。今日は白石さんが主題歌を歌ってくれるそうですが、私もすっごく聞きたかったです。この前のイベントではうりょっち、ヘソ出しルックの衣装でしたけど、今日はどんな衣装ですか? 会場のみなさん、今日は最後の最後まで盛り上がっていってくださいね」
平野 「『ひまわりっ!』も、なんだかんだでアフレコが始まってから3ヶ月ぐらいたちました。でもまだかなっていない願いが一つありまして、アフレコ早く終わった日とかに、みんなでご飯に行きたいですッ! それではみなさん、最後まで盛り上がって楽しんでいってください」
 
 
 
そして、吉田アナが各出演者に、「ひまわりっ!」についてのお話を聞いていった。
――登場人物の個性が強い「ひまわりっ!」ですが、それぞれ自分が演じられているキャラについてお話を聞かせてください。
白石 「あざみは実は男の子で、女装してスパイとして志能備学園に忍び込んでいるという役です。オーディションの時から男だという情報は知っていたんですよ。なので『あっ、やっぱり(私に)男役きたかー』と(笑)。あざみはすごく真剣に女の子になりすましているので、私はあざみを女の子としてしっかり演じてあげるのがよいと思ってがんばっています」
――中田さんが演じるゆすらは、いちばん幼く見えるじゃないですか。実際とは逆に、いちばん背が低いキャラクターなんですよね。
中田 「そうなんですよ。現場では私がいちばん身長が高くて、本当にギャップがありますね。けっこうマイクが低いんで、前かがみで吹き込んだりするんですけど、たまに『ちょっと声入ってないんで、もう1回お願いします』とか言われたりもします(笑)。あと動物の名前がセリフにいっぱい出てくるんですけど、私も動物が好きなので楽しいですね」
――そして吉田さんが演じているヒメジですが。
吉田 「オーディションの時には、実はゆすらちゃんの役を受けていたんです。いちおう『(台本を)全部読んどいてください』って言われたんですけど、そうしたらヒメジ役がきちゃって『どうしよう、設定を読んでも台本を読んでも分からない』ってなってしまって(笑)。今は、自分の中から出てくるいちばんやりやすいところでやっているんですけど、今まで演じた役の中で、いちばん自分に近いような……(笑)」
――そして大竹さんのキャラクターは?
大竹 「クラスメイトのひとりなんですけど、なかなか学校に登校していないんです。で、どうやら貧乏らしいんですね。で、山に生えている山菜やらなんやらをみそ汁に混ぜて飲んでいるんですよ。だから、よーく見ていただくとみそ汁の具が毎回違うんですよ。それに毎回いろんな登場シーンがあって、変な所から出てくるんですよ。崖の上とか、学校とからも出てくるんです(笑)。謎だらけだから、『みそ汁に並んでいるお米は、自分で耕しているのかもしれない』とか自分で想像するしかなくて。これから謎が明らかになるのが本当に楽しみです」
 
 
 
そして話題は、6月7日に発売されるキャラクターボーカルアルバム「霞の里唄祭りっ!」に移った。
――「霞の里唄祭りっ!」で、みなさんはどんな歌を歌われていますか?
白石 「『情報収集大好き』という感じの歌です。他の子たちの曲は、けっこうちゃんと歌になっているんですけど、(吉田さんに)あざみとヒメジの曲はニュアンス勝負だよね(笑)。でも、すごく雰囲気があって、作品のイメージを大事にしてくれている感じがしてうれしかったです」
中田 「ゆすらには唯一彼氏がいて、いつも劇中では米澤くんに対するラブラブコールみたいな感じがでているんですけど、今回の歌はモモ太とか、動物たちと仲がいいぞという感じの歌になっています」
吉田 「ヒメジの歌はすごく勢いがあって、最初は『よし、これはカッコよく歌おう!』って思ったんです。でも『もっとヒメジ(っぽい感じ)で』と言われて、『もういいや、好きなように歌っちゃえ』と歌ったら、それがOKになりました。後で聞いてみたらすっごいバカみたいで……、『あっ、これ歌ってる人、頭イタイわ』みたいな(会場爆笑)」
大竹 「つきよ姫はあまり歌とか歌えそうにない感じなんですけど、普段しゃべっている声よりもちょっと音域が高かったので、『あっ、高い声出すとこんな感じなのかな』とか自分で想像しながら歌いました。夜中につきよ姫がなにをしているのかなと想像してみると、こんな曲が流れてきそうな感じです」
 
ここで、松本さん、平野さんから再びビデオメッセージが。今度は「霞の里唄祭りっ!」について、2人がコメントしてくれた。
松本 「私は『ひまわり、咲きます!』と、ハヤト役の遠近孝一さんとのデュエット曲で『運命のひと?』という曲を歌わせていただきました。レコーディングは初めてだったんでとっても緊張しちゃいました。キャラ声で歌っていますが、私は地声がけっこう低いんで、高い声を出すのが大変だったりしましたけど、一生懸命がんばりました。『ひまわり、咲きます!』はひまわりらしく、元気いっぱい、明るさいっぱいの曲です。『運命のひと?』は、ハヤト先生とひまわりとの掛け合いで、2人の関係性が良くあらわれている曲です。カラオケでも、ぜひ誰かと一緒にデュエットしてください」
平野 「しきみのソロ曲『どうして…』はバラードなんですけど、まさかしきみちゃんに、恋の歌がくるとは思っていなくて、すごくびっくりしました。歌詞は、しきみちゃんが心を寄せているナナフシくんを歌った内容になっています。あと、3人で歌った『霞の里音頭』は、レコーディングは別々だったんですけど、私は2番手で、1番手は涼子さんだったんですよ。涼子さんの歌のあまりのテンションにびっくりしました(笑)。歌は、普段のクールなしきみとは違った面が出ていると思います」
 
 
 
ここで、今日のイベントのために用意された「スペシャルウェポン」が登場! 「ひまわりっ!」のステージでお目見えしたのは、いろいろな話題が書かれた回転ボードと手裏剣風ダーツ。手裏剣をボードに向かって投げ、刺さったところの話題をするというわけだ。
「米澤くんに一言!」を当てた白石さんは、「超いい声なので、もっとかっこいい男の子にしてください」と発言。
「失敗談!」を当てた中田さんは、「休憩中に台本を椅子の裏に落としてしまったんですよ。みなさんに手伝ってもらって、椅子を引っ張り出して台本をとったという大変迷惑なことをしてしまいました」という告白が。
また「モモ太!」を当てた吉田さんが会場でモモ太を演じることになったり、「役柄!」を当てた大竹さんが、やってみたい役を発表することになったり(筆の子先生だそうです)、様々な話題で盛り上がった。
 
 
 
 
こうして楽しかった「ひまわりっ!」ステージもついにフィナーレ。最後にファンのみなさんに出演者から、一言ずつメッセージが送られた。
白石 「『ひまわりっ!』は、とってもほのぼのとした独特の世界観でやっております。ひまわりちゃんの成長を見守りつつ、ぜひみなさんも楽しい志能備学園ライフを送ってください。見られない地域の方は、DVDをお願いします(笑)」
中田 「『ひまわりっ!』はこれからもどんどん楽しくなりますし、謎もどんどん明らかになると思うので、楽しみにしていてください。ぜひキャラクターソングの方も聞いてください。今日は本当にありがとうございました」
吉田 「こんなにたくさんの人の前で喋るのは、『ああ!』って感じだったんですけど、すごく楽しく終わってしまいました。これからもうちょっとモモ太を練習して(笑)、できるようにがんばります」
大竹 「私も初イベントで、楽しかったです。私が5時間かけて録ったキャラクターソング、ぜひ買ってください、よろしくお願いします」
 
第2部のライブステージでは、黒いミニスカートと白のジャケットという姿で登場した白石さんが、「ひまわりっ!」のオープニングテーマ「太陽のかけら」と、「ラヴ Diamond」を披露した。彼女の熱唱中、ファンのみなさんが作品にちなんで用意していたひまわりの花を振りかざすと、客席が黄色一色に染まった。さながらひまわり畑のようになった会場を見て白石さんは、「途中でちょっとウルッてきちゃった」と、うれしいハプニングに感動の様子だった。