千草初…吉住梢さん
千草恋…桑谷夏子さん
――まず最初に作品の感想からお伺いしたいんですが……。
桑谷 犬がとても可愛いかったな~って(笑)。あ、今回、初ちゃん恋ちゃんは、前の設定では動物病院の娘さんっていう設定だったんですけど、今回はペットショップの娘さんっていうふうに設定がちょっと変わっていて、面白いな~って思いました。
吉住 恋太郎さんに犬捜し……マルチーズ捜しを頼んでました。
桑谷 私は前回の主人公の望君より、どちらかと言えば今回の主人公の方のほうが好きです。今回演じてみた限りで、全部通して見たら変わるのかも知れませんが、私個人の好みとして(笑)、
ああいう、ちょっと頼りない感じの方よりは、恋太郎さんの方が好感が持てる気がします。私の実年齢に近いせいもあると思いますけどね。
吉住 全体的に見て、前回の望君がすごく若々しくて、ちょっと危なっかしかったのが、今回の主人公の恋太郎さんはもう大人の方ですからね。そのギャップが面白いなって思いました。前は少年で学生、今回は一応社会人と、二味(ふたあじ)楽しめる感じで(笑)
桑谷 さすがフタコイ(笑)。
吉住 世界観も全然違っていて、前回が可愛い感じだったら、今回はカッコイイ感じです。ハードボイルドっぽくて、想像が膨らみます。
――前回はゲームより年齢を上げて演じて欲しいと監督から言われたそうですが、今回は何か言われたことはありますか?
桑谷 特になかったです。むしろ、これでいいのかなと思うぐらい、何事もなく終わってしまいました。
吉住 役作りという意味では、前回のアニメと変わりないですね、初ちゃん恋ちゃんは。
桑谷 変わらないですね、自分たちの中では。見ている方たちも、私たちに関しては前回のアニメに近い印象を抱かれると思います。
吉住 あのまんまだからね。ちょっと設定は変わっているけど、キャラクターはそのままです。沙羅ちゃん双樹ちゃんとかは、結構変わっているけどね。
桑谷 見ていただけたら分かるんですけれど、おどおどしていて、気の弱そうなところも前のままです。
吉住 世界観は違っても、初ちゃん恋ちゃんはあのままのポジションなんだと思います。先の展開を知らないので、違ったらごめんなさい(笑)。多分そうだと思います。
――では、今回の収録で変わらない2人を演じてみて、懐かしかった?
吉住 そうですね。相変わらず二人は動物が好きで、相変わらず仲が良くて。お互いを思いあってるところが描かれていたので、嬉しかったです。やっぱり初ちゃんと恋ちゃんはいつでも仲がいいんだなっていうのが再確認できました。
桑谷 あの1カットで分かったよね。すごくお互いを思いやっているのがわかるカットで……変わってなくて安心したよね。
吉住 安心しました。具体的にどのシーンかは見てのお楽しみ(笑)。
――双子を演じる上で、喋るタイミングや話し方など、打ち合わせをされたり、特に心がけられたことはありますか。
桑谷 やり始めた当初から、相手に合わせようとか、まったく考えたことがないんです。ホントは考えなくちゃいけないんだと思うんですが(笑)。周囲の双子の皆さんは、チェックを一生懸命やってたみたいなんですけど、私たちはまったくなかったです。
吉住 今日とかも洋服の感じ似てたりとか(笑)。
桑谷 似てたね、ビックリしました。もともと、私たちは趣味とか似ていたので……。
吉住 自然に似てきてしまう感じです。特に意識して合わせたり、似せたりしたことは、まったくないです。
桑谷 よっぽどズレてしまえば、話し合いが必要になってくると思いますけどね。そういった点では苦労しませんでした。演じていて、こう来るだろうなと、こちらが予測したとおりに来てくれるので、こちらもそれに自然に応対する感じです。
――最後に、見てくださる方にメッセージをお願いできればと思います。
桑谷 私たちもどういう話になるのか、まったく想像がついていないので、視聴者の方と同じように話の展開を楽しみにしてる感じです。どうなるか最後まで楽しみつつ、見守ってください。
吉住 私も、なっちゃんと一緒で、この先どうなるのかが本当にわからないので、すごく楽しみな作品だなと思いました。千草さんのファンの方々には、千草姉妹の仲の良いところは健在ですので(笑)、これからもあたたかく応援の程をよろしくお願いいたします。