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第1回アフレコ!




鈴木次郎先生の「壮太君のアキハバラ奮闘記」と「まじかる無双天使 突き刺せ!! 呂布子ちゃん」を原作として誕生したOVA「やわらか三国志 突き刺せ!! 呂布子ちゃん」。
12月に発売されるシリーズ第1巻のアフレコが、都内スタジオで行なわれた。

「三国志の猛将・呂布が、なぜか現代日本に小学生女子・呂布子ちゃんとして登場する」という設定をご覧いただければわかるように、OVA「呂布子ちゃん」は、ゆるくてテキトーな小学生ライフを描いた、ラブリー無双アニメ。
呂布の軍師である陳宮は、呂布子ちゃんと同じく小学生(メガネっ娘)になってるし、高順に至ってはぬいぐるみと人ですらない。
このほか曹操や夏候惇といった有名な三国志の武将たちも登場するが、彼らも現代日本にとけこみ、慎ましく幸せに(?)暮している。

こんなゆるゆるな作品だから、アフレコ現場の雰囲気も実に賑やかで自由闊達。
アフレコ前のあいさつで、森山雄治監督が「キャラを変えなければアドリブも全然OKです」と仰ったこともあって、キャストの皆さんは、アドリブも交えながら非常に楽しい演技をしていた。
キャスト陣の中でも目立っていたのが、高順役の若本規夫さんだ。
アフレコ開始早々のアドリブで笑いを取ると、その後も間断なくアドリブを繰り出し、キャストのみならずスタッフをも笑いの渦に巻き込んでいた。
松岡由貴さんは、「もっとオヤジっぽく」という音響監督さんの指示もあって、おっさん臭いけれども可愛い、やんちゃな呂布子ちゃんを熱演。小さな体に猛将のパワーを秘めた呂布子ちゃんのパワフルさを見事に表現されていた。
呂布子ちゃんとは逆に、とにかく可愛く陳宮を演じていたのが西村ちなみさん。
高順や曹操に対しては黒い面も発揮していたが、黒い演技も黒いなりに可愛かった。
若本さんに負けじとテンションの高い演技をされたのが、曹操役の吉野裕行さん。
呂布子や陳宮たちにヒドイ目に遭わされるときのリアクションは、腹を抱えて笑わずにはいられない。
そんな吉野さんとは正反対に、どこか抜けたのんびりした声で夏候惇を演じられたのが中田譲治さん。
苦境に陥った曹操を見てもまったく慌てない、マイペースな夏候惇の忠信ぶり(!?)が面白かった。
白鳥由里さんは、ドジで気弱な呂布子ちゃんの担任・エリ先生役。
傍若無人で自由奔放な呂布子ちゃんに振り回されるときの、困り声がなんとも色っぽい。
無口でちょっと不思議な呂布子ちゃんのクラスメイト・レナ役を演じられたのは、佐藤朱さん。
台詞は少ないものの、ぼそっとしゃべるインパクトのあるセリフは、高順や曹操にも負けず劣らず笑いを誘うものだった。

アフレコ終了後は、松岡さん、西村さん、若本さんに、今回のアフレコの感想や演じられたキャラクターの魅力などを語っていただいた。


●台本を読まれたときの、ご自分の役の印象は?

松岡さん:
三国志を題材にした作品ですって話を聞いていたので、「そういう難しい作品になるんだ」と思ってたんです。
でも台本を読んでみると、三国志という気負いがなく、コメディコメディしていて、どっかんどっかんギャグを放つ感じだったので、すごく楽しかったですね。
三国志と聞いたときに感じた「難しい言葉いっぱい出てきちゃうんじゃないの!?」的なプレッシャーもなく、すごく気持ちよく楽しんでやらせていただきました。

西村さん:
キャラクターを見て「あ、女の子だ、眼鏡かけてる、小さいんだ……。
三国志に出てくる役のどこなんだろう?」って思いながら台本を読んでると、「あれ、これは小さくなっただけじゃなくて、性別まで変わっちゃってるんだ」ってことがわかったんです。
呂布子ちゃんは武将だと思ってしゃべってるけど、陳宮ちゃんは、かなりこっちの世界に慣れ親しんでるので、昔自分がオジサンで、呂布に仕えていたことは忘れて「陳宮たん」というキャラクターをやればいいのかなあ、と思ってます。

若本さん:
最初うちの事務所にお話しをいただいたときは、「天下無双」っていう題名が来てたんです。
それで「これは本格的な剣豪シリーズかな」と思って腕を撫してたんだけどね。
ところが台本を見てみたら、ああいうアレでね(笑)、マスコット人間みたいなんですよ。
実際の三国志で高順という人がどんな人なのか僕は覚えてないんだけど、この作品では、この2人(呂布子と陳宮)の接着剤的なマスコットで役を演じればいいのかな、という印象でしたね。


●実際に演じてみてどのような部分に注意されましたか?

松岡さん:
すごくキャラクターが可愛くて、小学生だけど可愛い中にちょっと気怠いシーンとかも出てきてるので、そこを意識してやろうと思ってたら、「もっとオジサンぽく、もっとオヤジっぽく」っていう指示をいただいて。
私、これまでに色んな役をやらせていただいてるんですけど、オジサンをやったことはないんですよ(笑)。
確かに「中身はオヤジなんだぁ~」と思いながら台本読んでたんですけど、あの可愛さから「もっとおっさんっぽく」っていう演技を求められるとは思ってなくて。 なので、どんどんやればやるほど男前になっていきましたね。

――いびきなんてオジサンそのものでしたね。
松岡さん:
最初はすやすや寝てたので、可愛く吐息で入れていたんですけど、だったらオジサンっぽくもっとガーガーいっちゃおうかなあと思って。 これでダメなら、もう一押しくらいいくかなと思ったんですけど、キャラがどんどん壊れていくので(笑)、あんまりやりすぎないようにしながら、オジサンっぽさを出すようにしました(笑)。


西村さん:
私は陳宮を犬にたとえてみたんです。犬って自分より目上のご主人様を決めますけど、同時に下も決めるじゃないですか。 この作品でいうと、目上のご主人様が呂布子ちゃんで、下に見てるのが高順なんですよね(笑)。
なので、上と下を区別して演技しようと心掛けました。

――高順のことを「無能で役立たずの高順」って言ってましたね。
西村さん:
かなりヒドイことを言ってますね(笑)。こういう発言を見てると、3人の中で一番ブラックな部分を持ってる娘だな、と思うので、そういう部分にも気を付けました。


若本さん:
ああいう(マスコット的な)キャラクターを妙にカリカチュアしてやっても何か浮いちゃうし、だからといってそのままやっても面白くないワケで。 その辺の兼ね合いですよね。それと、どうしても擬音を使わざるを得ないので、少し考えて知恵を出しました。 ああいうマスコット人形だけれども、やはりどこかで命を与えていくのが大事かなと思って。
擬音と、自分の地のままのニュアンスと声を外さないようにしてできたのかなあという気はするんですけど。

―― 一番アドリブが多かったキャラだと思うのですが。
若本さん:
そんなにアドリブはしてないけど(松岡:いや、そんなことないです(笑))、ああいう絵でね、雰囲気を漂わせるにはどういうふうなアドリブを当てれば、一番その場の雰囲気が出るのかな、というのは勝負だと思うんだよね。


●最後にファンにひと言お願いします。

松岡さん:
私、タイトルに名前がのってる役を演じるのは初めてなんです。
いつかやってみたいなあと思っていたのですが、こんな所でかなうとは思ってもみませんでした。
しかもネームテロップで一番トップに来ることも非常に珍しいので、私の代表作になる作品だなと思っています。
それに周りのキャストの皆さんもすごくやりやすいメンバーで、ホントに気持ちよくできる方ばかりなので、できるだけ沢山の方に見ていただけたらと思います。4作続くので、最後までお付き合い下さい!

西村さん:
アフレコ現場もすごく楽しくて、本番中に笑いをこらえるがすごく大変なくらい楽しさに満ちている作品です。
そんな現場の楽しさも詰まってると思うので、見てる人もきっと何度見ても楽しめるのではないかと思います。

若本さん:
これから2作3作と続くんですが、これ1作だけだと三国志というイメージがね、どこにあるのかな、と思うのと、これからどこに三国志のカラーが出てくるのか楽しみですね。


(C)鈴木次郎/スクウェアエニックス・突き刺され隊
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