KING AMUSEMENT CREATIVE | SONIC BLADE

少年ハリウッド

ストーリー

第20話

僕たちの延命

あらすじ
アイドルとしての生活に、それなりにではあるが慣れてきた少年ハリウッドのメンバー。
トミーは、いつのものかもわからないワニパンを、ロッカーに放置するほどの若き余裕すらある。
マッキーは、歯磨きをしながら、ひたすらメンバーに話しかけ、まったくそんなことは言っていないのに「足の先がしびれるの?」「先の先は死ぬんだろ?」と誤解されるなどし、シュンの仮眠を妨げていた。
ある意味、のんきとも言える、そんな彼らの日々に、重大な予告をし、一石を投じたのがシャチョウだった。
この予告に影響されたメンバー達は、気合いが入ったのか、手探りではあるが新たな努力を始めた。
何かと体力的にあやしいシュンが、ジョギングに熱を入れはじめる。
カケルは、妹を呼びつける儀式と言ってもいいほど、毎度「うるさい!」と、怒られてしまう自己紹介の練習をし、怒鳴られても動じず情熱的に声を上げ続けた。
キラは電車でお年寄りに席をゆずり、笑顔で話し相手となり、誰に見られても困らない完璧な日常を演出。
トミーは初代の映像を見て研究し、さらにお菓子を断った。
そしてマッキーは、ショーウインドウにうつる自分を見て背筋を正し、ハリウッドスマイルを自らに向け、手を振るのだった。
一見、何の統一感もない三日で飽きそうな彼らの努力が、何に結びついてゆくのか。
どこへ届くのか。
それは、きっと皆様の元であると、信じたい。
「努力は必ず見ている人がいる」とは、まさに、こういうことを言うのだ。

ちなみにシャチョウは、この時期、少し痩せ、歯のホワイトニングをしたもようだ。さすがである。